民主化市民運動の考察

世界の歴史の中に「崇高な市民革命」というものは一度も存在しなかった。
民衆蜂起によって政権が交代したと知っているすべての事件は、徹底的に歪曲された歴史だ。
革命は民衆の団結で起こすこともできないものであり、市民が主導するものでもない。
このような蜂起の背後には、必ず政治目的の勢力が介入している。

デモの場面

隠れた権力者

さらに深く入ってみると、国家的内乱を企て、資金を調達する隠れた権力者がいる。 歴史的に彼らは
幾多の国家転覆を企てて自分たちのアジェンダを実現してきた。

彼らの象徴

とんでもないことに、このような事件はすべて崇高な市民革命に化けたまま歴史に記録されている。
たとえば、19世紀のフランス革命は民衆蜂起の象徴的な事件として我々に教えられてきた。
これがまさに代表的な歴史歪曲だと言える。 フランス革命は民衆の熱望とはなんら関係のない事件だった。 これは当時、フランス王政を崩そうとする隠れた権力者たちが純真な市民を扇動して起きた事件にすぎない。
彼らは緻密な計画の下で大規模な蜂起を助長し、フランスという王政国家は転覆した。

フランス革命

ここに動員された名分がまさに自由と人権を弾圧する絶対的王権の追放だ。
このような刺激的スローガンが民衆を刺激し、民衆が自ら自分たちの王に刀を向けさせた。 フランス市民自らが、自分たちの手で自分たちの国を壊してしまったのだ。
このように大衆を欺いて大規模な蜂起を起こした事件が、果たして韓国には存在したのではないだろうか。
韓国近現代史でも民衆蜂起と革命に化けた事件がある。 前述のような見えないメカニズムから始まった事件といえる。
韓国を含む様々な国でこのような企画的事件は存在し、今もそうである。
中東産油国の指導者をいっぺんに粛清した2010年の「アラブの春」事件が代表的な事例と言えるし、最近起きた「カザフスタン暴動」も同様だ。

国民が望む自由と平和は訪れたのか。

「絶対にそうではない」、この市民運動を企画した者たちが望むのは、民主化でも平和でもないからだ。
例えば、フランス革命以後、本格的な恐怖政治がフランスで展開され、1年間でおよそ4万人以上の罪のない者が断頭台で死んでいった。
アラブの春の事件以降、もう一つの独裁政権が誕生した。 歴史的に起きた民衆蜂起と市民革命以後、市民が望む世界が開かれたことは一度もなかった。 
これは歴史に記録されたすべての民主化運動は市民が主導した革命ではないということの反証であり、企画勢力のアジェンダ実現のために無実の市民が動員されただけだということが分かる。

この文を見る人たちに..

したがって、このような宣伝扇動の現場に二度と動員されるな、ということだ。 彼らは絶えずガスライティングをしながら大衆を「憂悶化」し、自分たちの手に入れたがる。
いかなるプロパガンダにも動揺し、揺れないことが、今我々が備えなければならない免疫だ。